割勘。
それは「費用を各自が均等に負担すること。また、各自が自分の勘定を払うこと。」(三省堂 大辞林より)。
度々、話題に上る男性と女性の間での割勘問題。
男性は全部、奢るべきなのか?
女性は、払わなくて当然のスタイルで許されるのか?
ネットでも、友達同士の話題でもけっこう、登場して。
白熱の議論になったりもして。
この割勘問題は、婚活中にも割と頻繁に出くわすんです~。
これがまたけっこう、厄介で。
私や婚活している友達の割勘エピソードをご紹介しつつ、割勘問題について考えてみようかと思います!
女は会計時にお財布チラ見せで!のアドバイスに従ったら
私の友達、マユちゃんの話。
マユちゃんは、姉御気質で太っ腹。
私達との女子会でも「私、すっごい呑んだから!」と、いつも多目に支払う女の子。
そんなマユちゃんは、男性とのお付き合いでも、いつも「いいから、いいから。」と奢ったり、多目に出したり。
そんなことをしているうちに段々と、彼氏が奢られ慣れちゃうのか。
支払いは、いつもマユちゃんになっちゃったり。
彼氏がヒモみたいになっちゃうパターンが多くて。
それか都合の良い時にだけたかられて、貢がされちゃったり。
そんなことも、あっけらか~んと話すマユちゃんに、私達は何度もお説教をしてたんです。
私達からのアドバイス。チラ見せ&一言で絶対だから!
そんなマユちゃんが婚活で出会ったのか、ちょっと年上のカレ。
婚活サイトで出会ったカレの職業はデイトレーダー。
しかもちょっとリッチなカレだったんです。
そんなカレと、「今度、食事するの!」と言うマユちゃんに、私達は。
「絶対に、お金を払うな!」と。
「お会計の時に、チラッとお財布を出しながら「出します。」とだけ言え!絶対、相手が払ってくれるから!」と、アドバイスしたんです。
アドバイス通りにしたのに…。逆に出費が増えたんですけど!
後日、マユちゃんから怒りの招集が。
「ちょっとぉ。アンタ達のアドバイス通りにしても、割勘だったんだけど!」と。
デート当日のマユちゃんは、手ぶらで行くのもな~と、思い立って。
そこには「奢って貰えるんだろうし」って計算もありつつ。
「日本酒が好き」と言っていたカレに、3,000円程の日本酒を買っていったんだとか。
それを食事が終わったタイミングで渡して。
で、お会計の時に、言われた通り、お財布をチラ見せしながら「あっ。出します。おいくらですか?」と言ったら…。
「あっ。じゃぁ割勘で。4,000円。」と言われたとか…。
お土産の日本酒代と合わせて、7,000円の出費…。
「ねぇ!どうして?アドバイス通りにすれば、奢って貰えるんじゃなかったの~?」と。
その日は、マユちゃんには一銭も払わせずに、心行くまで、呑み食いしてもらいました(笑)。
奢ってもらえるは、下心?20代ならアリだけど30代はナシ?
私達の結論は…。
その男がケチだった!
と言うことにして。
その日の酒のツマミに、そのカレの悪口を、散々言ってたんですけど。
マユちゃん曰く「それなら、奢って貰うとかそう言う考えなしに、普段通りに自分の分!と払った方が、気持ちが楽だった~。」と。
「奢って貰えるんだろうな」って言う下心と、少しの罪悪感で、お土産を買っていっちゃったのも、悪い方へ作用しちゃったなぁと。
「女なら奢って貰える!」って言う考えはもう、古いのかしら。
「1回目のデートだし!」みたいな考えも、古いのかなぁ。
それとも30代後半だから?!
ひ~っ!
20代ならイケるけど…とか?
考えたくない~っ!
マユちゃんだけじゃない!まだまだあった割勘問題
婚活をしてる同じ会社の女の子にも、聞いてみたら、あるわ、あるわ~!
婚活パーティーで知り合ってカップルに同い年のカレ。
婚活パーティー後、カフェに直行して、たくさん話して。
すごく趣味や会話も合って楽しくて。
その時は、自分の分は自分で払って。
その後、別の日に映画デート。
映画の後、入ったファミレスでご飯を食べて。
映画代は自分で。
ご飯は、カレが奢ってくれて。
「食事代も割勘にして。」と言ったら。
「じゃぁ、次のデートでちょっと、お願いしようかなっ。」てカレが。
やった!また会えるんだ!と喜んでいたら…。
衝撃はデートの最後にやって来た!えっ?私が、全部?
明日は、カレと2回目のデート。
ゆっくりと夜ご飯を~と言う予定。
カレから「予約したよ。」と貰ったURLで、お店をチェックしてみると。
小洒落たイタリアンのお店。
「雰囲気の良さそうなお店!おいしそうなお料理!こんなお店を予約してくれたなんて!」と感動してしまったとか。
いざ行って見ての感想は、予想以上に素敵なお店でご飯もおいしくて、大満足。
食事中のカレとの会話も時間も最高!とカレが大好きになったそうです。
でもそれが…。
そろそろ帰ろうかとなった時、カレが伝票を「今日はキミの番だよね。じゃぁ、よろしく!」と…。
お会計金額は6,300円。
払えなくはないけれど、割勘とかナシ?
って「今日はキミの番。」て、ナニ?
前回のファミレスの食事代、私の分は1,200円だよね?
これならいっそ、1円単位までの割勘の方がマシでした!
「?」と思いながら、お会計をして。
でも、楽しかったカレとの時間が、食事代よりも上回ったし。
今回は、たまたまそうだったのかもと思って、その後もデートを重ねた彼女。
でも、3回目は公園デート。
カレはコーヒーとケーキを奢ってくれて。
4回目は、ショッピングへ。
カレの買い物にひたすら付き合って。
夜は和食屋さん。
この支払いは「キミの番」で、彼女が。
お店はいつもカレが決めて。
どう考えても、自分の支払いの方が高くて。
それでも、もう1回!もう1回!とデートを重ねてみたけれど。
結局いつも、自分の方が支払う額が多くて。
自分が行ってみたいお店に誘っても、なんとなくいつもスルーされて。
カレが選んだ?行きたい?お店に行っては、自分がお会計と言う流れに。
「お金のことでうるさく言うのもどうかと思ったけれど、毎回の「キミの番」が精神的に負担になってきて。お金払うのヤダ!って、別れました。」と。
「これなら毎回、割勘の方が良かったですよ~。1円単位まででも、その方がマシでした~。」と。
カレの狙いだったのか、それともカレの中ではこれが、ざっくりとした割勘のつもりだったのか。
今では確かめようがないですけど。
こんなカレなら、割勘にしちゃうなぁ。
割勘が原因で失敗したと思ってるけど。他に原因があった?
かく言う私も。
「割勘」が原因で婚活に失敗した経験があるんです。
私は「割勘が原因で」と思ってるんですけどね…。
ユウさんと出会ったのは、婚活サイト。
ユウさんは、同い年でバツイチ。
まだ手の掛かるお子さんを男手1つで育てているシングルファーザー。
「実家に助けてもらいながら」とは言いつつ、働きながら子育てをしているユウさんを、単純にすごいなぁ!って思ったのがきっかけ。
ユウさんからのメールの返信はいつも丁寧で、感じが良くて。
落ち着いたメッセージのやり取りに、会ってみたいと思ったんです。
私がそう思い始めたのと同じくらいのタイミングで、ユウさんからも「そろそろ1度、会ってみませんか?」と。
すぐに「はいっ!」と返事をしたのは、言うまでもありません。
すっごいタイプ!手応えもアリ!と思っていたのに…
初めて会ったのは渋谷。
待ち合わせの場所に着いてもなかなか出会えなくて。
メッセージのやり取りを何度もしながら、周りを見回して。
ようやく、お互いがお互いを発見!
ドキドキしましたよ~。
会えるかな?って言うドキドキと。
見付けた瞬間、めっちゃくちゃタイプだったんだもの!
ようやく会えた!って言う安心感や、緊張感の中、ぎこちない「初めまして」の挨拶をして。
とりあえず近くにあったカフェへ。
一人ずつオーダーして~と、ユウさんの後ろに並んでいたら。
自分のオーダーが済んだユウさんが振り向いて。
「ハナさんは?何にします?」って。
思わず「紅茶を!」って言っちゃったんですけど。
ユウさんは店員さんに「後、紅茶を。」って。
一緒に払おうとしてくれてたので「あっ。払います。」って言ったんですけど。
「お会計は一緒で良いですから。」と、私の分のお代も払って貰っちゃったんです。
で、ユウさんはコーヒーを、私は紅茶を飲みながら、色んなことを話して。
穏やかで楽しい時間で。
私的には「また会いたいな。」って思ったし。
「また会えそうだな。」って思ったし。
だから「じゃぁ、そろそろ。」ってなった時。
もう1度、言ったんです。
「あの。これ、紅茶代です。ありがとうございました。」って。
そしたらユウさんは「いいですよ。」って、ニッコリ笑って。
だから紅茶を奢ってもらって、その日は別れたんです。
拒否されて、しつこくされて。お金の恨みは恐ろしや~!
翌日。
ユウさんからのメッセージに、ウキウキして見てみたら。
「ハナさんとは、合いそうにありません。」て。
もうね、え~!ですよ、え~!え~?え~っ!
メッセージを読み進めると「自分の飲食代を払わない女性が、基本的にムリなんで。」と。
ななななんですと~!
私、払いますって2回言いましたよね?
それを断ったのはユウさんでしょうがぁっ!
2回断られて、それでも3回目も、行けと?
冗談じゃないっつうのっ!
それなら「ありがとう。」って、貰えば良いじゃないのよぉ。
「こりゃぁ、ムリだ。」って私も分かったから。
「それは申し訳ありませんでした。分かりました。ありがとうございました。」ってメッセージを送って終わりにしたんです。
それなのに。
それなのにですよ!
翌日からしばらく「紅茶代400円を払わないなんて。」みたいなメッセージがしつこく続いて。
400円でこんな嫌な気持ちにならなきゃいけないなんて。
こんなことになるなら、投げつけてでも払ったわよ!
私のことが気に入らなかったなら、割勘がどうのじゃなくて「合わなかった。違った。」でいいじゃない!
私が付き合ってきた彼氏は良い人達でした…。シミジミ
そんなことがあったから。
婚活で飲食した時には必ず「割勘に。」とか「私も払いますから。」って言うようになりました。
何度も。
でも「どうして?払わなくていいよ!」と言ってくださる男性の方が多くて。
ユウさんみたいな人は特別なんだろうな。
考え方とか、経済的な問題とかは、人それぞれ。
男女問わず、30代後半にもなれば、仕事も軌道に乗ってる場合も多くて。
経済的にも余裕があったりもして。
そんな女性にはもう「奢られたい」と言う概念はなくなるのかしら?
男性も「奢らなくたって良いよね。」みたいな感覚が、あったりもするのかしら?
対等を望む女性もいるだろうけど。
私は、ちょっとは奢って欲しいなぁ。
最初だけでも頑張って欲しいなぁなんて。
ずっと奢って貰ってて。
でも徐々に割勘に移行してったりすると「釣った魚にはエサをくれないのね!」って気持ちになっちゃうのかしら?
それならば最初から、見栄を張らずに、懐具合をオープンにしちゃった方が良いのかな?
私の歴代のカレはどうだったっけ?
けっこう奢って貰ってたなぁ。
奢ってもらってばかりから、ちょっとは出すへは、どうやってシフトしたんだっけ?
自分から?
カレに言われて?
あ~。
昔のこと過ぎて、思い出せないわ。
あれ?なんだか今までのカレ達が良い人達に思えてきたわ~。
そう簡単に解決なんてしないけど。男性諸君の頑張り求む!
私だって、「全部、ずっと奢って貰いたい!払いたくない!」って訳じゃないんです。
そりゃぁね、スマートに割勘したいんです。
良くドラマとか小説とかで。
「1軒目の食事を奢ってもらったら、2軒目のお酒とか、コーヒーは私が。」とか「次のお店は、お願いしようかな。」って男性が言うとかってあるけれど。
2軒目があると限らないし!
私や私の周りでは、実際に2軒目行った~なんて、ほぼないし!
じゃぁ、「次のデートは私が」もアリかもだけど。
次があるか分からないし。
次があっても、同じ会社の子みたいに「はい!キミの番!」てことにもなりかねないし。
あ~。
なんだか書いてて悲しくなってきちゃったな~。
ちょっとでもいいから、最初のうちだけでもいいから、男性諸君よ!奢ってくれぃ!
まぁでも、割勘にするならお互いが気持ち良く払える割勘でね。
はぁ~。
割勘でフッタ・フラレタ、一騒動 奥が深きや割勘問題。