もうすぐ年号が変わりますが、平成元年生まれは29歳、それより後に生まれた世代と昭和生まれでは、仕事に関しての意識などに、かなりのジェネレーションギャップがあります。
それぞれの考える仕事に関する「常識」が違うせいで、互いにストレスを感じてしまうからです。
どちらが悪いとは一概には言えず、職場の雰囲気が悪くならないように、互いに譲るところは譲る姿勢が必要なのかもしれません。
腫れ物に触る感?新人社員と先輩社員の微妙な距離感

昭和の時代には当たり前だったり、あまり問題視されなかった事も、今は裁判沙汰になったり、社会的制裁の対象になるので、特にジェネレーションギャップの大きい世代への先輩社員の接し方は、微妙な感じになってきているようです。
パワハラ・セクハラ・イジメなどは、加害者側に仮に悪意が無かったとしても、被害者側が悪意があったと感じたら、それはパワハラ・セクハラ・イジメとなるからです。
しかも少子化で親や社会から過保護に育てられた世代は、ちょっとしたストレスにも耐えられない打たれ弱さがあり、すぐに仕事を辞めてしまう傾向があるので、先輩社員たちも接し方には注意している感じがあります。
そういう意味では、そのようにしたのは先輩世代の世の中なので、新人社員世代は責めては可哀想な部分もあるかもしれません。
ただ郷に入ったら郷に従えで、「お金をもらう以上はプロ」という意識を持って、勤務時間内は個人より仕事を優先させる事は必要だし、会社全体の利益の為に残業しなければならない事を理解する必要もあるとは思います
。
想像と違った先輩社員の行動とは?
◆意外と飲みに誘われない?
昭和の時代には「飲みにケーション」という飲み会で親交を深める的な常識がありました。
特に男性の場合は「酒の付き合い」は「大人の付き合い」、「仕事を学ぶ場所」、「取引先との根回し」など、昇進や取引先との営業などに直結していた事から、暗黙のルールで「強制参加」というムードがありました。
だから新人社員は誘われるかも?という恐れを持っている人が多かったけど、実際にはあまり誘われないという事に、逆に驚くケースがあるようです。
パワハラ問題
飲みに誘うとパワハラやセクハラだと思われるというムードがあり、先輩社員もピリピリとしちゃう部分があるようです。
腫れ物に触るくらいなら、面倒くさいから誘わないというのが本音のようです。
リスクを背負ってまで誘う必要は無いと考える先輩社員もいるようです。
有給って何?権利を使えない雰囲気に困惑の新人社員

新人社員が入社して困惑するのが「有給に関する問題」のようです。
職場によっては問題無い場合もありますが、社員が少なかったり、忙しい部署の場合の有給問題は結構深刻だったりします。
慢性的な人手不足で、誰かが休むと「残った人が激務」になる職場の場合、「有給を取ることが罪」なの?と感じてしまう雰囲気に、驚きを隠せない新人社員が続出します。
もちろん有給はキチンとした権利なので、申請して休むべきものだと思います。
むしろ取れない状態を改善する努力を会社が行うべき問題ですよね?
でも行われない現実が割りと多いのも事実です。
空気を読む努力をすると先輩に嫌われない?
有給は基本的にはいつ取っても良いものだと思いますが、1つ条件が付きます。
◆有給休暇請求に対する時季変更権
業務に支障をきたす場合に、別な日に有給を取るように言える権利が会社側にもあります。
「有給休暇請求に対する時季変更権」で、労働基準法で定められています。
必ずしもこれが通るとも限りませんが、例えば5人の部署で3人が同じ日に休みを申請して、その日に一人でも休めば納期に間に合わない…などの場合に認められるようです。
ここまでのケースにならなくても、事前に周りの人に了承や協力が得られるようにお願いしてから、上司に有給を申請すれば問題は起こらない可能性があります。
「根回し」とも言いますが、この場合は「周りへの気遣い」という事になります。
「◯◯の用事があって、どうしても休まなくてはいけないんです。忙しくなって申し訳ありません」など、一言周りに伝えるだけでも、人の印象って変わるものです。
仕事はチームワークなので、全体を見る事も社会人としては必要だと思います。
有給申請で忙しくなっても「お互い様だよ」と言い合える職場の環境を作るのも、普段からの人間関係だと思います。
自分が信頼される立場だったら、人はそれほど文句は言わないはずなので、コミュニケーションは大切だと思います。
お葬式とか家族が入院などの緊急事態は仕方ないとして、忙しい時に遊びに行く場合には、「一言」と「軽いお土産(お土産)」が溝を深めないで済むコツだと思います。
特に女性の先輩が多い職場だと、空気が読めないとイジメられる可能性が高いので、心の中では釈然としなくても、「礼儀」としての一言はあった方がいいと思います。
イジメられてもいいの、私はサンドバッグみたいに打たれ強いから平気~というなら構いませんが…(汗)。
会社に住む気?帰らない先輩に困惑する新人社員たち?!

9時から18時までとか、勤務時間は決まっているので、その時間内は一生懸命に仕事をして、退社時間が来たら速やかに帰宅しよう!と新人社員は思います。
何一つ間違ってはいないと思います。
でも何故か先輩社員たちは席を立とうとせず、ダラダラと仕事をしているように見えます。
「お先に失礼します」と声を掛けて、自分は帰って良いものか躊躇してしまいます。
気が弱い新人社員なら、先輩に「帰っていいよ」と言われないと席を立てないという人もいるようです。
帰ろとすると、夜食を買いに行かせる先輩社員
そろそろ帰ろかな?と思った途端、「あ、夜食を買ってきてよ、お前の分も買っていいからさ」と、お金を渡されて「なんで?」と思いながらも、先輩の命令なので買い出しに行かされ、自分の分も買ってしまった手前、仕方なく残業に付き合わされて、困惑する新人社員。
後々その残業の理由に気付いて、「マジかよ」となってしまいます。
◆ダラダラ残業で、低賃金をカバーしている?
先輩たちは決して仕事の能力が無くて残業しているわけでは無くて、残業代が稼ぎたくて残っている事が分かってきます。
新人社員にしてみたら、別な所でWワークをするとか、副業をするとか、そんなイメージを持っているのに、ダラダラ残業で稼ごうとする先輩を見て「セコい」と感じてしまいます。
最初はそんな先輩社員を軽く軽蔑しながらも、自分が金欠になると真似してしまったり、朱に交われば赤くなるで、いつしか自分もダラダラ残業部隊の一員になってしまうのです。
しかも夜食代を経費で落としたり、上司の奢りだったりするので、一人暮らし新人社員は結構助かったりします。
◆独り身の寂しさを埋める要員にされてしまう?
ダラダラ残業も1時間を過ぎると段々帰りたいモードになっていきますよね?
でも全然仕事を切り上げる気配が無くて、仕事の手を止めて雑談大会になっていたりします。
「帰ってやる事が色々とあるのにな」…と思いながらも、自分から帰ると言えない雰囲気に困る新人社員。
「家に帰っても寝るだけだしね」と、本音がポロリとこぼれて、「あ~、寂しいから一人になりたくないんだ」という事に気付きます。
ダラダラ残業が早く終わると、今度は「このあと飲みに行こう!」などと、寂しん坊先輩社員のお守りをさせられる新人社員の苦難は続いて行きます。
毎回付き合わされるのはシンドイので、予め早く帰らなきゃならない理由を用意しておくのが断る秘訣です。
常識の違いに悩む・自分たちの「当たり前」が通用しない事への困惑?

「常識」は同じではありません。
時代や地域でも変わっていくものなので、「自分の常識」を主張し合うと、何かと争いの元になってしまいます。
会社の場合は、「昔から続いているルール」があり、それが「その会社の常識」となっています。
その常識は時代と合っていないと思う新人社員は、自分の常識で行動してしまい、先輩社員たちから「あいつは非常識だ」というレッテルを貼られてしまう事になります。
新人社員の常識SNSは、会社では通用しない場合もある
◆報告は会社のルールに従おう
今は電話で話したりするより、SNSで会話する方が一般的になってきていますよね?
LINEなどで連絡する事がほとんどだと思います。
小学校の連絡網もLINEになってきていると聞きますし、子供の頃からそういう生活を送っていれば、それが常識だと思っても仕方ないのかもしれません。
ただ会社の場合、「上司からの指示」があってSNSでの連絡を認められている場合はOKですが、指示がなければ「電話連絡」や「口頭連絡」をするのが常識とされているので、例えSNSで連絡しても念のために「口頭連絡」もすれば、より確実に伝えた事になるので先輩や上司から叱られる事もありません。
◆休む連絡はSNSでするのはNGです!
「当日欠勤」の連絡を先輩や上司に一方的送るのはNGです。
「風邪気味なので休みます」などとLINEで送らず、直接電話をして伝えましょう。
病気なのに休むなとは言わないはずですし、一方的に休むと言ってくるのは、「自分勝手」だと思われてしまうので止めましょう。
中には「会社辞めます」と、LINEで送ってそれっきりの新人社員もいるそうです。
世間は狭いので、またどこかで再会する可能性もゼロではないので、その時に気まずくなるような辞め方は避けましょうね。
◆ルールは話し合いながら、少しづつ変えていこう!
今は新人社員でも、やがては自分も先輩になり、ベテランになり、上司になっていくのです。
焦らずとも、いつかはルールを変えるチャンスは巡ってくるはずです。
その時に時代に合わないと思う「常識」を自分が変えればいいので、まずはそこで生き残る事を選択して、郷に入ったら郷に従うで良いのでは?
全てに従う必要は無いけど、連絡のルールくらいは大きな問題では無いと思います。
先輩社員ともコミュニケーションが取れて仲良くなれば、「そっちの方がいいかもね」となる可能性だってあるのですからね。
ジェネレーションギャップに悩むのは先輩も同じなのです

社会人となり、学生時代のような自由さは無くて、昔ながらのルールや常識に戸惑いながら、仕事を覚えたり、人間関係を作る難しさに直面して、悩む新人たち。
でも先輩社員や上司たちも、新人たちの予測不可能な言動に、驚くやら呆れるやらで、どう扱っていいのか分からずに悩んでいるのです。
社会人の自覚が無い?基本的なビジネスマナーが出来ない新人たち
基本的なビジネスマナーは、今も昔もさほど変わってはいないはずです。
例えば敬語だったり、電話応対などは昔と変わってはいません。
最低でも基本的なビジネスマナーが出来ないと、自分の常識を語るべきではありません。
特に言葉使いがまともに出来ないと、取引先とのやり取りで、会社に損害を与える可能性があるからです。
◆略語や友達との話し方は、ビジネスでは使わないこと。
先輩社員や上司が、新人社員の言葉使いで気になる言葉使いで気になるのが、いくつかあるようです。
マジで?、マジっすか?
日常的に使っているので、無意識に使ってしまうと思いますが、何を言ってもこのセリフが返ってくると、「バカにしているのか?」「やる気あるのか?」と、不愉快に思うが多いようです。
ご苦労様です。
これは目上の人や立場が上の人が、目下や立場の下の人にかける言葉なので、先輩や上司に言うと失礼に当たります。
「お疲れ様です」と言いましょう。
この程度の事が出来ないと、ジェネレーションギャップというより、人間としての常識を疑われる事になりますよ。
うん、うん。
先輩や上司の話に相槌を打つ時に、「うんうん」はNGです。
友達や家族との会話じゃないんですから、失礼になりますし、子どもか!とバカにさせても仕方ありません。
ため口で話す。
これは最早バカなの?と言われても、言い返せないレベルですね。
先輩や上司、取引先の人にため口で話すなんて、何様?と思われるし、取引先に「なんてレベルの低い会社なんだ」と、一人のせいで「会社のイメージダウン」となり、多大な迷惑をかける事になります。
社会人になるという事は、一人一人が「会社の顔」だと言う自覚を持つ事です。
言葉使いや敬語に自信が無い人は、学生のうちにキチンと使えるように勉強して訓練しましょう。
ビジネスモードとプライベートモードで、キチンと言葉使いを切り替えられる人が大人だと思います。
それが出来れば、先輩や上司から「こいつはデキル!」と一目置かれる存在となれるはずですよ。