
「ヒアルロン酸が含まれた」「ヒアルロン酸の減少により」などなど、ヒアルロン酸を意識させられるサプリメントや美容液を目にしたこと、一度はありますよね。
ヒアルロン酸は美容に欠かせない成分です。
とりあえず摂取しておけばいい、と思っている人、ヒアルロン酸の効果がきちんと受けられていますか?
今回は、肌の老化が気になってきた人には必ず知っていてほしいヒアルロン酸の正体をご紹介します。
ヒアルロン酸とは何か
もともとは人間の体内に存在している成分の1つです。
粘りのある物質で、水分を保持する能力に優れています。
その保水力は、なんとヒアルロン酸1gで6?もの水を蓄えられると言われるほどです。
もちろん肌にも含まれていて、肌のハリやみずみずしさはこのヒアルロン酸が関係しているのです。
加齢とともに失われる
ヒアルロン酸のピークは赤ちゃんの時でした。
年齢を重ねるごとにヒアルロン酸は減少していき、さらに30代に突入すると急激な減少が見られます。
このヒアルロン酸の減少が、肌のハリの低下や、シワ、シミの原因になっているのです。
肌以外にも、関節など身体の隅々にまで含まれているので、減少によって命の危険にも陥ることがあります。
ヒアルロン酸入りの化粧品の効果
化粧品に含まれているヒアルロン酸は、体内でもともと存在しているものよりも分子が大きい(高分子)です。
そのため、肌に塗り込んでも、一番外側の角質層を抜けることが出来ず、一番届かせたい部分まで届かないのです。
では、ヒアルロン酸入りの効果はないのでしょうか。
全く効果がないということではありません。
角質層で保水力を発揮するので、それ以上の水分の蒸発を防いでくれます。
この保水力によって、小じわの予防や、乾燥の改善などが望めます。
最近では分子の小さい(低分子)ヒアルロン酸を含む化粧品も発売されています。
一概に低分子のヒアルロン酸入りを選べばいいというわけでもありません。
浸透力が高く、使用感もさらっとしているので夏には低分子が良いでしょう。
高分子のヒアルロン酸入りは角質層の表面にとどまるために使用感がしっとりとしていて、肌の乾燥が酷い冬にはこちらをおすすめします。
ヒアルロン酸は、肌の状態を調える基本の成分です。
単体では効果が薄く、コラーゲンと一緒に摂ることが大切です。
また、使いすぎると肌のべたつきの原因になります。
化粧の乗りも悪くなってしまいます。
ヒアルロン酸の性質や、化粧品に含まれている詳細など、知識を持って使用することが、ヒアルロン酸の効果を高めることにつながります。