女性も男性も嫉妬の気持ちを持っています。
仮に誰かに嫉妬したとしても、自己嫌悪に陥る事もないし、嫉妬されたとしても、それほど恐怖に感じる必要はありません。
怖いのは感情のコントロールが出来なくなるから厄介で、使い方によっては向上心に変える事も出来ます。
嫉妬そのものより、感情に振り回される事に問題があります。
思い込みの激しさが、人間関係を壊していく

「あいつ、部長に褒められたから調子に乗っている」
部長に褒められた同僚に対して、こんな風に思ったとします。
「あの人、部長に褒められて羨ましい、これ以上活躍しないで!」という本音が見えませんか?いわゆる嫉妬の気持ちです。
でも「あの人、頑張ってたもんね、部長に褒められて良かったね」と思える人だっています。
この差は何なんでしょうか?
前者は「何の努力もせずに評価された」という思い込みが入っているので、相手を褒める事が出来ません。
なぜ思い込みが入ったのでしょうか?その思い込みは「嫉妬」で、嫉妬が見せる幻覚のようなものです。
こうした思い込みや嫉妬から、人間関係が壊れていきます。
嫉妬は自分を正当化しようとする
褒められた社員は、努力して結果を出したのに、「何の努力もせずに評価された」と思い込むのは、自分の心を守ろうとする防衛本能のようなものです。
自分が負けた(これも思い込み)という感情に対して、「そんな事は無い!」と言い訳したいからです。
自分を守る為に、相手を攻撃して傷つけている状態なので、勝ったと思えるまで、攻撃し続けます。
嫉妬に振り回されると、自分も壊れていく
嫉妬の怖いところは、相手を攻撃して自分を守っているつもりでも、実は自分自身をも攻撃している事に気付かない点です。
他人を羨む人間は、自分自身に「自信」が持てないので、他人の行動が気になり、他人の影響で自分の評価も変わると「思い込み」が働きます。
自分自身に自信がある人は、他人と自分を比較して「一喜一憂」したりしません。
自分が評価されなかった事を素直に認められる人は、反省点を見付けて改善するので、自分の問題点を克服出来るので、更に向上する事が出来ます。
でも評価されなかったのを「人のせいに」する人は、他人を攻撃して非を認めない特徴がありますが、心の底では「間違っている」事に気付いているので、「自己嫌悪」や「罪悪感」が自分を責めます。
でも見たくない感情なので、心に蓋をして見なかった事にするので、反省して改善する事は出来ません。
蓋をした感情は心の中に溜まっていき、「自己嫌悪」や「罪悪感」は、ストレスとなり病気になっていきます。
つまり感情をコントロール出来ない人は、ストレスから様々な病気を引き起こしていきます。
負のエネルギーはとても強く、「人を呪わば穴2つ」という例えがありますが、自分で自分の墓を掘る事態となってしまいます。
嫉妬深い人は、トラウマを抱えている?
嫉妬深い人は、自己評価が低い傾向にあります。
自己評価が低い人は「自分軸」が無く、他人に左右されてしまいます。
自己評価が低くなる一番の原因は、幼少期のトラウマの可能性が高いと思います。
親から過剰な注意や虐待などがあると、その傾向は強まります。
親から「○○しなければならない」という親の理想や「~ねばならない」という考えを押し付けられて育ったので、ストレスでネガティブな思考になってしまいます。
ある意味嫉妬深い人も、被害者と言えるかもしれませんね。
汝の敵を愛せよ、罪を憎んで人を憎まずという教えがありますが、もしかしたら深い部分の人間の弱さや傷を許してあげなさいと言う事なのかもしれないですね。(宗教の事は分からないので推測です)
嫉妬の感情に振り回されない自分に変わること

冒頭にも言いましたが、嫉妬は「誰にでもある」感情です。
だから「悲しい」「悔しい」「残念」って思ったとしても、普通な事なのと一緒です。
嫉妬というのは、「悲し過ぎる」「悔し過ぎる」「悔し過ぎる」と、「~し過ぎ」てしまっただけだと思います。
だから「~し過ぎ」ないように、気を付けてあげれば済む話だと思うんです。
こんな風に思えば、嫉妬は物凄く罪深いものに思えなくないですか?
「~し過ぎちゃったな、気を付けよう!」って、そこで気付いてあげられたら、心を傷付けずに済むんですね~
物事はシンプルに考えたら、案外とスンナリ解決出来るのかもしれませんね。
嫉妬の克服は、ダメな自分を受け入れること
「~しなければならない」という呪文に育てられると、出来なかった時に、罪悪感から自分はダメな子なんだと思い込んでしまう状態になります。
特に長男や長女は「お兄ちゃんなんだから、お姉ちゃんなんだから」と、少し早く生まれただけなのに、しっかりする事を義務付けられて育てられる傾向があるので、素直な子は特に「しなければならない地獄」で心が傷付いてきたと思います。
だから、そんな縛り無く親に愛される弟や妹に嫉妬してしまうのかもしれませんね。
自分が「ダメな人間」だと思ってしまうのは、「~しなければならない」という事が出来なかった罪悪感ですよね?
そもそも「~しなければならない」というのは、親の意思で自分の意思ではありません。
その「~しなければならない」事態が間違っている可能性だってありますよね?だって親は神様じゃないし…人間だから間違って当然なんです。
だから出来なかったからと言って「ダメな人間」じゃない!と気付けたら、この呪文から解き放たれるのでは?と思います。
「あ、自分はダメな人間じゃないんだ」「このままの自分でいいんだ!」と思った瞬間から、自己評価はグングン上がっていくと思います。
自分を救えるのは、親でもセラピストでも神様でも無く、自分自身なんですね~
ダメ人間じゃなくなると、嫉妬するのがバカらしくなる
「しなければならない地獄」から「このままの自分でいいんだ天国」へ移動出来ると、どうなると思いますか?
心が無重力に軽くなって楽しくなります。
楽しくなると、人を羨む時間が勿体なくなって、もっと自分が楽しくなれる事に興味が移っていくので、嫉妬?面倒くさいと思えるようになります。
このままの自分でいいから、「人と比べる」必要が無くなったので、自ずと嫉妬する意味が無くなったからです。
自分を嫌わず、好きになること
嫉妬に苦しむ人は自己嫌悪から、自分の事が嫌いです。
「こんな自分は嫌だ」「ダメ人間だ」と思うのは、他人に嫌われるより辛い事です。
自己評価を上げるのは、自分自身を好きになることが不可欠です。
「頑張ったね~」「偉いね~」「良く出来ました!」「凄い!」と、自分自身に言ってあげると、脳がその「ほめ言葉」に反応します。
褒められると、脳にセロトニンが多く分泌されます。
セロトニンは精神の安定効果があって、もし不足するとキレやすくなったり、うつ病になる可能性があります。
褒め言葉は他人から言われなくても、自分で言ってもセロトニンは分泌されます。
だから褒められる為に頑張らなくても、自分で「今日もお仕事頑張ったね~」「後輩の仕事を手伝ってあげたね、偉かったね!」でも何でもOKなので、褒めてもあげて下さいね!
他人から「頑張ったね」と言われなくてもOK!「今日も頑張ったから、ビール飲んで良し!」で、脳はセロトニンを出してくれるのです。
ネガティブな思考をポジティブに変えるには、「愛され脳」に癖付けするのが有効です。
嫉妬するより、嫉妬される側になろう!

イジメの原因が嫉妬なら、嫉妬されるのは嫌だ!と思うかもしれませんね。
でも嫉妬(他人から羨ましいと思われる)されると言う事は、他人から憧れられているという事です。
嫉妬する側にいると、幸せは引き寄せられない
嫉妬している状況は、潜在意識的に考えると、自分で自分を呪っているのと同じです。
「あいつ、仕事をミスすればいい」
「あの人、彼氏に振られたらいい」
「あの子、上司に叱られたらいい」
嫉妬して口から出た言葉は、潜在意識にはどう届きますか?
潜在意識には主語が無いので、こう変換されて届きますよね?
「ミスすればいい(ミスしたい)」
「彼氏に振られたらいい(振られたい)」
「上司に叱られたらいい(叱られたい)」
ね?自分に呪いをかけてますよね?怖いですね~
悪口を言えば言うほど、自分に不幸が振りかかる法則です。
この法則を知らずに、人の不幸を願う行動を取る人を、客観的に観察してみて下さい。
その人は幸せそうですか?生まれ変わったら、その人になりたいですか?
嫉妬される事をポジティブに考えよう
例えばスターと呼ばれる人達は、沢山のファンに愛されていますが、半面でアンチと呼ばれる人達に嫌われています。
つまりどんなに魅力的な人であっても、全ての人に愛される事は無いという事です。
みんなに嫌われたくないという人は、「みんなに良い人になろう」とする傾向があります。
でも万人に愛される事は無いのですから、みんなに良い人になる努力はムダな行為だと思いませんか?
「あなた嫌いです」と言われたら、悲しいけど「分かりました」と受け入れるだけで良いと思います。
「好き」の反対は「嫌い」では無く、「無関心」なので、好きに変わる可能性は0%ではないからです。
嫌いと言われた人を好きにさせる努力をするより、自分を好きと言ってくれる人を大切にする方が良いと思います。
それに嫉妬されるというのは、少なくても嫉妬する側には居ないという事なので、自分のステージが一つ上がったとも言えます。
ネガティブから確実にポジティブな方向へ行けているので、良しとして、嫉妬される事にナーバスにならないようにしましょう。
ナーバスになると、またネガティブな方向へ戻ってしまう可能性があるので、気にしない事が一番です。
渡辺直美さんに学ぶ「だから、それで?」の精神
今や世界的に人気者となった渡辺直美さん、メイクもファッションも自分が好きな格好を堂々としているので、とても魅力的に思う人が多いんですね。
太っているとコンプレックスを感じる人が多いと思います。
小さい頃から「デブ」「ブタ」などと悪口を言われてきたからです。
渡辺直美さんはアメリカへ留学していましたが、アメリカでも太っている人は相手にされないそうで、渡辺直美さんのように自己アピールをしていると、珍しがられたそうです。
渡辺直美さんは、悪口を言う人はそういう人なんだから気にしない方が言いと語っています。
他人に悪口を言わないでって、お願いしても無意味なので、逆に自分の心を強くしたほうが早いとも言っています。
人の性格は変えられないなら、自分が変わる方が早い、私も同感です!だから、恋人や夫も子供も変えようとする時間の方が勿体ないんですね~
話を戻して、渡辺直美さんはデブって言われても何も思わないそうです。むしろ悪口の引き出し少なくない?もっと面白いことでいじってよ~って、切り返すそうです。
悪口言われても「だからそれで?」「他に言うことないの?ないなら言わないでよ?」って、相手にしないそうです。
◎嫉妬に振り回されるより、気持ちを持って強くなろう!
渡辺直美さんは、ナチュラルで素敵ですね!
気を付けろ!男性の嫉妬は女性より怖い?

嫉妬というと、女性の代名詞のように言われますが、男性も嫉妬しますし、女性の嫉妬より根深いとも言われています。
恋愛においても嫉妬はありますが、それよりも仕事での嫉妬は、女性が思っている以上にシリアスなようです。
男性の嫉妬のメカニズムとは?
男性は競争社会で生きているので、他者の評価を気にする傾向があります。人よりも評価されたいという、承認欲求の高くなるので、それに伴って嫉妬も起こります。
男性は出世欲があるので、それを妨げる存在に対しては、やられる前に潰してやろうとか、役に立たない部下を切り捨てようとする傾向も見られます。
女性は職場でも感情的に好き嫌いを判断するので、嫉妬しても仲良くなれる可能性もありますが、男性同士の嫉妬は出世に関する事なので、その会社に働いている限り消える事はありません。
そういう意味でも、女性の嫉妬より根深いという事になります。
男性の女性への嫉妬は、男性同士より激しい
近年女性の社会進出に伴い、女性も重要なポジションを任される事が多くなりました。
今までは出世のライバルは、同性の男性だけでしたが、女性もライバルになったわけです。
そうなると、もし自分を差し置いて、女性が狙っていたポジションを取った場合、物凄い嫉妬の炎を燃やして攻撃してくる事になります。
まだ女性を下に見る傾向があるので、男性にポジションを取られる以上に屈辱的に思うので、嫉妬は激しいものとなります。
女性からすると理不尽な事ですが、男性はプライドの生き物なので仕方ないのです。
女性に嫉妬している事さえ、恥ずかしくて認めたくは無いのです。
あらゆる嫌がらせを仕掛けられたり、足を引っ張ろうとするはずなので、自分を守る為には信頼できる部下を作る事が大切です。
実は男性の方が執着心が強く嫉妬深い?
恋愛においても、嫉妬は女性の代名詞のように思われていますが、男性の方が根深いかもしれません。
男性の嫉妬は本能に関係しています。
男性は昔は狩りをするのが仕事で、苦労して獲物を捕らえていました。その本能がDNAにあるので、恋愛に関しても他の男が現れると、獲物を取られたくない!という本能が顔を出して、嫉妬の炎が燃え上がります。
そういう意味では、彼の嫉妬を利用して自分に気持ちを向けさせようとするテクニシャンな女性もいますよね~やり過ぎると血の雨が降るので注意ですが…。
男性の方が嫉妬深くて、未練がましい?
ストーカーって女性より男性の方が多いイメージがあります。たいがい元彼というパターンが多いですよね?
元カノは、別れても自分の獲物的な気持ちが強いのでしょうね。いつまでも執着して忘れられないので、しつこく付きまとって復縁を迫ったりしますよね。
あげく復縁を断られると、他の男に取られるくらいならと殺してしまう暴挙に出てしまいます。
それに対して女性は、別れるまでは悩みますが、別れると案外アッサリと忘れてしまいます。
それも女性の本能と関係しているようで、女性はより優秀な遺伝子を求めています。
男性は種を撒く性ですが、女性は基本一人の子供を胎内で育てる性なので、慎重に遺伝子を選びます。
だから別れた男=失敗した遺伝子なので、用は無い!という事になります。
新しい優秀な遺伝子を探す方向へ進むので、復縁を迫られてもYESと言わないのは仕方ないのです。
昔の恋に縛られている男性は、さっさと諦めて種を撒きに出掛けた方が賢明です。
男性と女性の嫉妬は、色々と違いがあって面白いですね~
男性の嫉妬は怖いので、嫉妬の対象にならないように気を付けて下さいね!
くれぐれも男性のプライドを傷付けないようにしましょうね。