パワハラ・モラハラ・セクハラ・ソロハラなど、ハラスメントの種類は増えるばかりです。
代表的なハラスメントとは?

ハラスメントって、どのくらい種類があるのかな?と素朴な疑問で調べてみたら、ええーっ!ってくらい沢山ありました。
嫌がらせって、無くなる日は…来ない気がしてきました(汗)
人生を左右事もあるハラスメント
パワーハラスメント(パワハラ)
上司が部下に職権乱用して行う嫌がらせ。
部下が反論出来ないのをいい事に、過度の仕事の強要や、人前で罵倒して辱しめる嫌がらせ。
蹴る、書類で頭を叩いたりの暴力行為や、会議や飲み会に出席させないで仲間外れにしたり、ひとりだけ別の場所で仕事をさせたりする行為です。
女性には、飲み会でホステスのようにお酌させたり、自分の隣に座るように強要したりします。
年配の男性上司に多い嫌がらせの王道ですね。
セクシャルハラスメント(セクハラ)
上司が部下(特に女性)にする、性的な嫌がらせです。
肩やお尻を触る、髪の毛を撫でる、頭を撫でる、ホテルに誘う、セックスを強要する、下ネタを振ってくる、下着やカラダの話を聞いてくる、いやらしい目で見るなどの行為です。
女子社員を残業で残してカラダに触ったり、飲み会の後でホテルに連れ込もうとする悪質な上司もいるようです。
セカンドハラスメント(セカハラ)
セクハラを会社に相談すると、会社が加害者を擁護する事で被害者を更に傷付ける二次的な嫌がらせ。
セクハラの加害者のハラスメントを会社がもみ消したり、被害者の口封じをしたり、被害者を異動させるなどの行為です。
同じ女性として、セクハラもセクハラも絶対に許せないです!
マタニティハラスメント(マタハラ)
妊娠や出産、育児をしている女子社員に対する嫌がらせです。
退職を勧めたり、会社のお荷物の扱いをし、わざと残業を命じたり、体調不良で遅刻や早退時すると、ネチネチと嫌味を言ったり、精神的にダメージを与えます。
不当に減給・降格処分にされる場合もあります。
精神的に不安定になる事で、流産したケースもあるそうです。
本来、妊娠はおめでたい事なのに、鬼のような仕打ちで、腹が立ちますよね!
パタニティハラスメント(パタハラ)
育児をするイクメン・イクパパに対する嫌がらせです。
夫婦共働きで育児も共同で行なうとすると、夫の上司がそれを妨害する行為です。
「育児は女性がするもの」という古い固定観念が邪魔をして、育児休暇を取ろうとすると、攻撃を仕掛けて阻止しようします。
社内での評価を下げる噂をしたり、育児休暇を取らせない、育児を諦めるように強要する、出世の道を閉ざすと脅す、転勤を求める、などの行為です。
女性のマタハラより、更に差別的な扱いを受けるようです。
ソローハラスメント(ソロハラ)
マリッジハラスメントとも言いますが、独身者に結婚に関する軽率な発言、嫌がらせの事です。
「まだ結婚しないの?」
「なんで結婚しないの?」
「結婚してこそ一人前だ!」
「理想が高いから結婚出来ないんじゃない?」
独身でいる事に辱しめや罪悪感を与える言動をして、まるで欠陥人間のように周りに思わせたりします。
ただソロハラの場合、悪意は無くお節介おじさん的な発言の場合もあります。
また女子社員による既婚者目線の余計なお世話的な発言も含まれています。
結婚や出産や育児は、プライベートな問題で、人生のターニングポイントとも言える大切な事です。
自分達も経験したはずなのに、理解するどころか嫌がらせをするなんて、人として間違っていると思いませんか?
日本の未婚率や少子化の問題も、こういった嫌がらせが無くならないと、問題解決は難しいと思います。
世知辛い世の中ですね…
日常的に繰り返される嫌がらせの実態とは?

お酒や煙草などの個人の趣向の部分にまで、嫌がらせの魔の手は伸びています。
過激な嫌がらせ!退職に追い込むアリ地獄ハラスメント
モラルハラスメント(モラハラ)
精神的に追い込むような言動を取る嫌がらせ。
罵倒したり、無視したり、人前で大きな声で怒鳴ったりと、
恥ずかしい思いをさせる。
ミスをすると人格や性格まで否定をして、ネチネチと攻撃します。
部活動で気合いを入れる的な「仕事の指導」だから、キツイ責めも本人の為だという利己的な理由を正論化しようとします。
モラハラの怖いところは、上司が先導して同僚も加担する可能性があり、集団からの嫌がらせに発展する可能性があります。
特に女性の多い職場は、共通の敵を作る事で一致団結する性質があるので、そうなった場合は精神を守る為に退職をオススメします。
リストラハラスメント(リスハラ)
パワハラとモラハラの最終ハラスメントです。
自主退職に追い込む為の嫌がらせをします。
減給や降格処分にして、更にミスをするように必要な情報を故意的に与え無かったり、集団で無視して社内で孤立させます。
ミスをすると何時間も説教したり、窓際族のような程度の低い仕事しかさせないなど、退職を申し出るまで嫌がらせを続けます。
テクノロジーハラスメント(テクハラ)
パソコンやIT機器の操作が苦手な人に対して、専門用語で話したり、わざと難しい操作を要求したり、相手のスキル以上の仕事を命じる嫌がらせです。
相手が不得手な事をさせて、出来ないとバカにして、精神的なプレッシャーを与えるます。
会社に不要な人間と意識させる事で、リスハラに追い込む事もあります。
エイジハラスメント(エイハラ)
定年に近い年上社員や新入社員をバカにする言動の嫌がらせです。
年配の役職が無い社員に「無理しないでくださいね」と、もう年なんだから必要無いですよと、遠回しにバカにしたり、新入社員には「ゆとり世代はこれだから」と、バカにしたりします。
年齢を理由に、重要な仕事を任されない差別を受けたりします。
レイシャルハラスメント(レイハラ)
人種差別で、外国人の社員に対する嫌がらせです。
業種によっては外国人の社員も働いていますし、日本人とのハーフの方もいますよね。
文化の違いも当たり前だし、日本語の微妙なニュアンスが分からない場合もあります。
「あいつは外国人だから、どうせ分からない」と、歩み寄る事もせずに、突き放します。
アルコールハラスメント(アルハラ)
アルコールを強要する嫌がらせです。
お酒を飲めない人や弱い人に、断れない雰囲気で飲酒を強要します。
一気飲みを強要して泥酔させたりするので、急性アルコール中毒で病院に搬送されるケースもあります。
新人歓迎会で死亡事故が起きたケースあるので、断る勇気も必要です。場合によっては、酔い潰れて寝た振りをするのも逃げる方法かなと思います。
「俺の酒が飲めないのか」と、いうセリフを言う上司は何としても避けた方が身のためです。
カラオケハラスメント(カラハラ)
音痴、歌いたくない人に対する嫌がらせです。
営業など接待が必要な仕事の場合、苦手なカラオケに連れて行かれ、歌うことを強要されるケースもあります。
「歌のひとつも歌えないなら仕事を辞めてしまえ!」などと、言う上司は危険です。
スモークハラスメント(スモハラ)
禁煙者の前で、喫煙を吸う嫌がらせです。
あまり嫌がらせという意識は無いかもしれませんが、煙草を吸わない人間にとっては、煙草の煙は迷惑行為に当たります。
特に食事中は、マナーとしても吸わない事が一般的になってきました。
上司が喫煙者の場合は、断れないケースも多いので、かなりのストレスになりますし、受動喫煙は健康に害があります。
喫煙者に配慮せず、「喫煙所で情報交換やコミュニケーションがうまれるんだから、おまえも吸えよ」などと言う上司は危険です。
こんなハラスメントまで!嫌がらせ多すぎじゃない?

昔から色んな嫌がらせってあったけれど、今はその嫌がらせに名前が付いているんだな~と正直驚きました。
昔は見過ごされていたというか、当人が我慢して終わっていたという事なんでしょうね~
ついにSNSにまで!プライベートまで監視する嫌がらせの実態とは?
ソーシャルハラスメント(ソーハラ)
今やソーシャルネットワークは、普通に誰でも日常的に利用していますよね?
自分の日常を発信して、沢山の人と繋がるのは楽しい事です。
FacebookやLINE、Instagramなど、何かしら利用していると思います。
これらにまで上司の嫌がらせは及んでいるのです。
上司が強制的に、部下に自分を友達として承認しろと強要するケースです。
全ての投稿を監視してコメントするので、迂闊な事を書けないし、プライベートの自由まで奪われるような息苦しさを与えられます。
また上司自ら作ったLINEのグループで、自分の発言にすぐに既読して返信する事を義務付けたりします。
応じない社員に対してはグループから外して、わざと会議の内容をLINEで送ったりして、業務に影響するような嫌がらせまでします。
グループ内では、締め出した社員の悪口やイジメの相談や指示まで、まるで裏サイトのような悪質な内容が飛び交う事もあるようです。
そんな現状があると明日は我が身なので、誰も上司には逆らえない状況になります。
性格や体質にまで及ぶ嫌がらせの内容とは?
性格や体質は生まれつきな部分なので、本人も変えるのは難しいと思います。
そのある意味どうしようも無いような事に対しても、嫌がらせは及ぶので、自分の存在そのものを否定された気持ちになります。
スメルハラスメント(スメハラ)
臭いが原因の嫌がらせ行為です。
臭いとは、体臭や口臭、わきが臭などが嫌がらせの的となります。
この問題はデリケートで、臭いが原因でイジメルのはダメな事ですが、本人が周りに配慮する必要もある事なので、一方的に非難する側を責められない部分もあります。
不潔な事が原因なら清潔に保つ必要があるし、ワキガなら治療する必要があります。
またキツイ香水も周りの迷惑になるので、控えるべきです。
ただ、全て承知(臭いが周りに迷惑な事)した上で、周りを苦しめる材料にしているなら、これ以上たちの悪い嫌がらせは無いかもしれません。
ブラッドタイプハラスメント(ブラハラ)
占い好きな上司が得意とする嫌がらせです。
「◯型だから、性格は〇〇」という固定概念やイメージで、相手を決めつけてバカにする嫌がらせです。
血液型だけでは無く、星座の場合もあります。
血液型や星座占いは、統計的なデータでの傾向を表しているので、当てはまる部分は確かにありますが、だからと言って全てではありません。
特にB型は餌食にされやすく「自己チュー」「性格悪い」「変わり者」と決めつけたりします。
血液型は産まれた時から決まっているので、変えられない部分の嫌がらせは、受けた方は精神的ダメージも大きいです。
エアコンハラスメント(エアハラ)
皮膚感覚や温度感覚も、生まれつきな部分とも言えます。
特に男性と女性の温度感覚には差がありますよね?
一般的に男性は体温が高いので暑がり屋が多く、女性は低いので寒がり屋が多いです。
その為、エアコン設定温度の決定権は職場環境に大きく影響します。
男性上司に決定権がある場合は温度設定が低いので、女子社員は寒い思いをして、冷え性に悩まされたりします。
経費削減の名目でエアコンを使わせないのは、法律違反の可能性もあります。
ソーハラに関しては、イマドキって感じですけど、あとは昔からありましたよね。
エアコンの温度設定に関しては、全ての人が快適という温度は難しいので、温度調節が可能な服装をする事も必要なのかもしれませんね。
そのハラスメント訴えてやる!嫌がらせへの報復

嫌がらせをしている側は、もしかしたらイジメているという意識が無かったり、指導の範囲としか思っていない場合もあります。
だけど嫌がらせを受けている方は、精神的に追い詰められて、ストレスで鬱になったり、胃潰瘍になったり、精神的にも肉体的にもダメージを受けます。
対人恐怖症になって、その後の人生に大きな影を落とす事になる場合もあります。
たいていは泣き寝入りするケースが多いですが、中には勇気を出して訴えを起こす人もいます。
ハラスメントを訴えるには、どうすればいいの?
訴訟を起こすなら、弁護士にお願いする事に罪悪感なります。ハラスメント訴訟に強い(経験がある)弁護士を指名した方が良いと思います。
「労働問題弁護士ナビ」に、労働問題を得意とする弁護士が掲載されているので、訴訟を起こす時の弁護士選びの参考になります。
誰を訴える事になるの?
ハラスメントをしている当人を訴える事になりますが、会社ぐるみの嫌がらせの場合は、当人と会社を訴える事になります。
弁護士と相談して決める事をオススメします。
訴えるための準備
◎裁判には「証拠」が必要です。
ハラスメントに限らず、どんな事件でも証拠が必要で、証拠が無ければ勝てません。
ハラスメントの証拠を集めるのは大変ですが、出来る限り集める事が肝心です。
(ハラスメントの証拠)
[list class=”li-yubi li-mainbdr main-c-before”]
- 罵倒されたり、説教されている時の会話をボイスレコーダーで録音する。スマホの録音アプリでも可。
- ハラスメントの記録を残す。日付、時間、会話の内容などハラスメントの詳細を記録する。(時系列)
- 鬱など体調不良で通院した場合、医師の診断書を用意すること。
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その他、継続的に嫌がらせがあった事を証明するものがあれば、何でも残しておきましょう。
訴訟の費用はどのくらい必要なの?
訴訟の費用は、大きく分けると2種類になります。
訴訟を起こす際に必要となる「手数料」と、弁護士に依頼する時の「弁護士費用」、その他(書類作成代など)です。
手数料
手数料は、損害賠償(慰謝料)の請求額によって変わります。
(訴訟額) (手数料)
[list class=”li-mainbdr strong”]
- 100万円以内→訴訟額10万円ごとに+1000円
- 100~500万円→10000円と訴訟額20万円ごとに+1000円
- 500~1000万円→30000円と訴訟額50万円ごとに+2000円
- 1000万~10億円→50000円と訴訟額100万円ごとに+3000円
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弁護士費用
◎ハラスメントでの弁護士費用は、約50~100万円になります。
(弁護士費用の内訳)
※着手金
弁護士に依頼時に必要な費用です。訴訟に勝っても負けても、弁護士に支払う必要があります。
相場は訴訟額の8%程度ですが、金額を設定している場合や着手金ゼロ円の弁護士事務所もあります。
※その他
[list class=”li-mainbdr strong”]
- 面談費用を1時間1万円
- 書類の作成費用
- 弁護士が裁判所までの交通費(弁護士による)など。
[/list]
弁護士事務所では、無料相談(時間制限あり)も行っているので、第1段階として訴訟に勝てる可能性があるか相談して、それから訴訟をお願いしても良いと思います。
パワハラの慰謝料は?
パワハラの慰謝料相場は、50~100万円くらいです。
内容によって変わりますが、かなり悪質だったり、自殺した場合に高額になります。
訴訟のリスクは?
訴訟に負けた場合は、手数料と弁護士費用は自費負担となります。
上司や会社を相手に訴訟を起こして敗訴した場合には、退職を覚悟する必要があるかもしれません。
泣き寝入りが嫌なら、訴訟するのも1つの方法だと思います。